世間のAIへの認識について
広く知られるOpenAI社のChatGPTがリリースされたのは2022年11月ごろです。
公開後5日間で利用者数が100万人、2ヶ月で1億人を突破して大きな注目を集めました。
それに付随するように、2023年3月にAnthropic社のClaude、GoogleのBard(現Gemini)が公開されました。
おおよそ2022年末〜2023年初頭を皮切りに一般向けの対話型AIが一斉に公開されています。
その時点の世間一般ではまだそれほどAIへの認知は高くなく、一部のアンテナを張っている人たちが知っているという程度ですが、時間が経つにつれてニュースでは生成AIに関する報道が徐々に行われるようになり、企業はAIの業務利用など新たな価値創出を模索し始めます。
そして現在の2026年7月(記事執筆時点)ではどうでしょうか?
- 現役世代のほとんどがChatGPT(および生成AI)を知っている、または活用
- 企業は生成AIを自社業務に利用 / 製品に組み込んで提供
- ニュースやバラエティ番組で生成AIを主軸とした内容が放送
- 生成AIを利用した特殊詐欺や著作権侵害によって議論が巻き起こっている
- AIに人間の仕事が奪われる懸念 / もしくは実際に奪われた
良くも悪くも皆がAIの影響を受けています。
まるで十何年も前にスマートフォンが登場し、今ではほとんど全員が所持しているように、同じく無くてはならない存在へと変わりつつあるように思えます。
AIを使うとなぜ良いのか?
では具体的にAIの何が良いのでしょうか。
チャットで会話するだけの何がここまでAIを流行させたのか?
それは「生産性」です。
- 煩雑な書類をまとめてレポートを生成
- 書類、スピーチ文章の校正
- デザインや画像をイチから生成
- 高難度なプログラムを組み上げる
これまで人間がおこなってきた業務を一瞬で仕上げてしまいます。
人がやるよりAIに任せた方が早くて安く、一定の品質さえ保てれば自動化も検討できます。
つまり、手動での製造工程を機械による自動化工程に変えて効率化するように、人間が担保するしかなかった工程にAIが介入し、「効率化」できるのです。
「AIに人間の仕事が奪われる懸念」という話題もこの点に端を発します。
AIは人から仕事を奪うのか?
AIは生産性が高く費用も安いため、人間の仕事が奪われる懸念があるという点について掘り下げます。
結論、奪います。ただし、人間の仕事は無くなりません。
その理由として過去の歴史で同類の事象があるためです。
18世紀の産業革命では、それまで人の手で行われていた作業が次々と機械に置き換わりました。手作業をしていた職人たちは、仕事を奪われることになります。機械一台で、大勢の人手をまかなえてしまうためです。
では、人々の仕事は無くなったのかというと、そうはなりませんでした。
機械が生まれれば、それを操作する人、設計し整備する人が必要になります。手作業の仕事が消えた一方で、機械を扱う新しい仕事が、それを上回って生まれていきました。
無くなったのは「仕事」ではなく「作業の中身」です。人々は、今までの作業から新しい仕事へと移っていっただけでした。
AIにおいても同じ道をたどると私は考えています。
書類作成やデータ整理といった作業は、AIに奪われていくでしょう。しかし同時に、AIを使いこなす人、AIに的確な指示を出す人、その結果に責任を持つ人が必要になります。
作業の中身が変わるだけで、仕事そのものが消えるわけではありません。
問題は「仕事が無くなるかどうか」ではなく、「変化した後の仕事に移っていけるかどうか」だと考えます。
次回、2/3に続きます。
RELATED ARTICLEなぜAIを使うべきなのか 2/3「なぜAIを使うべきなのか」について、3本立てで見解を発信。 今回は「人の仕事はどう変わるのか」について考えます。